作品詳細

太平洋戦争を語る寓話 キッズ・カンパニー
648円
蓮司は墜落したB29からパラシュートにぶら下がっていたアメリカ兵のクリフを、敗戦までかくまう。自分は戦争が大嫌いだった父さんの子だ。敵を殺せなかった父さんの子だという思いからだ。戦後の混乱期には逆にクリフの援助が蓮司を助ける。戦争孤児の蓮司は「クリフ。この間から考えていたんだけれど、会社をつくろうと思うんだ」「カンパニーを?」「そう。カンパニーだ。会社という意味と仲間という意味を持つ、そういう両方の意味のカンパニーをつくろうと思うんだ」「どんなカンパニーを?」「戦災孤児のカンパニーだ。戦災孤児はこいつらのように泥棒になってしまう者もいれば、ヤクザの手下にされてしまう者も少なくない。ぼくは戦災孤児を集めて、カンパニーをつくる。そう、名前は〈キッズ・カンパニー〉がいい。そのためにはクリフの力が必要なんだ。手伝ってくれないか、クリフ」

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