作品詳細

穴あきエフの初恋祭り
1324円
頭上を無数の門が過ぎてゆく。人生の門か。人生という言葉ほど自分に似合わない言葉はないとIは思った。もし人生の運転手を雇うことができたら、楽になりそうな気がする。自分で運転しようとするから脱線するのだ。運転手、つまり主体は、状況を見極め、決断し、ハンドルを切る自分であってはいけない。近づいたかと思えば遠ざかる。遠ざかったと思ったら近づきたくなる。お届けもの、スカイプ、携帯電話、スマホ時代の手紙。人と人とのコミュニケーションが触れ合うようで触れ合わない瞬間、触れ合わないようで触れ合う瞬間を言語派の作家がつむぐ7つの短編。

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