作品詳細

スルメいかの靴
スルメいかの靴昭和19(1944)年のものがたり
324円
太平洋戦争が始まって3年、日本の敗色は濃くなるばかりだった。仲のいいお隣の民子おばちゃんが故郷の北海道のスルメいかをくれた。靴職人だったおじいちゃんが、健太のためにそのスルメいかで靴を作ってくれた。健太は机の上に置いて正月に大事に履こうと思った。けれど猫のトラ吉が片方の靴をくわえて逃げ出した――。健太とおじいちゃんは追いかけた――電車通りも交差点もわたって、お寺のある向こう側へ走り込んだ。その時、あの恐ろしい空襲警報のサイレンが鳴り出した……。

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