作品詳細

藤沢周平 遺された手帳
1324円
作家・藤沢周平が亡くなって二十年。娘・遠藤展子さんの手元には、父の手帳、計4冊が遺されていた。そのなかには、展子さんが生まれた昭和38年から、直木賞を受賞し、作家生活に踏み出した昭和51年までの、父の苦悩と格闘の日々が克明につづられていた。展子さん誕生の8か月後、28歳で先妻悦子さんが病死。当時から小説の情熱やみがたく、執筆、投稿生活を送っていたが、「作家・藤沢周平」は夫婦の夢でもあったのだ。小説を書かねばならない――。絶望のなかで、藤沢周平は何度も決意を書き記す。幼い娘の育児と仕事を両立させていたギリギリの生活。再婚、新人賞受賞、いよいよ小説家への一筋の光が見えてくる。そこから直木賞受賞までの煩悶、作品、生活に対する厳しい自己批評……、愛娘がその苦闘の記録を読みとく。「蝉しぐれ」「たそがれ清兵衛」など、哀感あふれる作風で知られる作家のデビュー前からの変わらぬ姿勢が伝わってくる一冊である。【目次】はじめにI  私、産まれる親子三人小説を書かねばならない新しい年オール讀物新人賞応募仕事と子育て父の子守歌II 金山町雑記二足のわらじ直木賞受賞専業作家となる小説の転機徹底して美文を削り落とす終わりに

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